大学受験英語besの開業一年目のお話です。
二人の生徒さんが入会しました。
たまたま同じ高校の一年生でした。
校外の模擬試験の成績を見ると、ほぼ同じくらいの学力でした。
二人とも英語はとても苦手。成績はお世辞にも良いとは言えませんでした。
違いは、たった一つだけ。
一人の生徒さんには、明確な目標とする大学があり、もう一人の生徒さんにはありませんでした。
明確な目標を持った生徒さんは、勉強慣れしていませんでしたので、最初は苦労しました。
単語テストなんかもかなり苦労しただろうと思います。
しかし、どうしてもどうしても行きたい大学があったのです。
オープンキャンパスに行くと、その大学の先輩たちはキラキラ輝いていて、何が何でも自分もあの中に入りたい。
強烈なモチベーションでした。
もう一人の生徒さんは、普通の高校生です。明るい性格で、非常に好感が持てますが、モチベーションがそこまで強くはありませんので、
勉強に対する姿勢にも当然差は出ます。
最終的に、モチベーションの高かった生徒さんは、今では誰もが憧れる東京のトップ私立にお通いです。
もう一人は、一番最初の成績がずっと変わりませんでしたので、その成績で合格できた大学に進学しました。
本当に成績は同じくらいでしたのに、モチベーションが強力だと人間はあそこまで変わることができるのだと、とても勉強になりましたし、安易に『無理』という言葉は使わなくなりました。
憧れの大学に入学したその元生徒さんは、今でも年に一回ほど連絡を下さいます。
非常に楽しみにしています。
しかし、誰でも簡単に希望する第一志望に合格できるわけではありません。
何かを得ようと思ったら、何かを差し出さなければなりません。
トップ大学に進学した生徒さんから、あるお話を聞いたことがあります。
『日曜日なんかは、ご家族とゆっくり団欒したりはしているの?』
『一緒にお茶飲もうよと言われますが、私のことは放っておいてと言いました。』
日曜日も必死に勉強していた様子が伝わって来ます。
普通に考えたらどう考えても無理な大学だったと思います。
生徒さん本人も十分理解していたと思います。
それでも諦めきれない。どうしても合格したいし、キラキラしている先輩たちみたいになりたい。
もしかすると、その大学に進学すること以上に、キラキラした先輩たちみたいにキラキラしたい。
そのためには、同じくらいの努力は最低限しなければ…そう思っていたのかもしれません。
人間の心は、人を大きく成長させます。その大きさは、時に予想を上回るほどです。
決してあきらめることなく、最善の努力を続けていけば、万一合格できなくても、間違いなく何かを得るのだろうと思います。
本気の努力でないとダメだと感じています。
ですから、besの生徒さんには、本気の努力を求めています。
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