高校一年生の新規開講時に、生徒さんが二人入会したとします。
スタート段階の成績はほとんど同じでも、三年間勉強していると大きな違いが生まれます。
ずっと昔から、いったいどこに差があるのか。
頭脳の問題か、才能の問題か、などさまざま考え考察してきました。
全てではありませんが、いくつかわかったことがあります。
大きな違いを生み出す、小さな違いがあったのです。
例えば、範囲を決めて単語のテストをするとします。
ここからここまでが範囲で、こういう形式で出します。
覚え方は…と細かく説明したとしましょう。
満点は20点。
一週間後、テストをしました。
片方の生徒さんは20点の満点。
もう片方の生徒さんは、19点でした。
たった1点の違いです。
しかし、実は、この一点の差には大きな差があります。
20点の生徒さんは、満点を取るために相当な努力をしたはずです。
漏れのないように何度も確認したはずです。
19点の生徒さんも、さぼったわけではありません。
むしろ頑張ったと思います。
しかし、敢えて比較をすると、満点の生徒さんの努力には及ばなかったと思います。
この小さな努力の差を積み重ねるとどうなるでしょうか。
勉強、特に英語は積み重ねの科目です。
その積み重ねが大切な英語で、毎週毎週積み重ね方が違ってくると、初めは、その差は薄い紙一枚くらいかもしれませんが、10枚ならどうでしょう。20枚、100枚ならどうでしょう。
365日×3年ではどのくらいの差になるでしょうか。
こういう小さな、些細な違いが、時間をかけて、実は大きな違いになっていきます。
小さな積み重ねができないと、大きな成果は出ません。
当たり前のことなのですが、どうしても日々の学習を甘く見て積み重ね方を間違っている生徒さんがいると思います。
大きな違いは、こういう小さな違いから生まれます。
これが全てではありませんが、かなりの部分を占めています。
ですので、こと英語に関しては、日々の勉強姿勢を見ていれば、ほぼその生徒さんの成績は予想できます。