明日は共通テストです。
前日の大学受験英語besはとても静かです。
直前期に最後の最後まで熱い授業を展開する…
そういうシーンを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
前日に静かなんて…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、大学入試直前期における、大学受験英語besの方針をお伝えしたいと思います。
駆け出しのころは、直前期には張り切ってさまざまな教材を準備して、直前授業を行っておりました。
しかし、直前に授業をしていまして、「あれっ?」と思った瞬間がありました。
共通テストの前はセンター試験というテストが行われていました。
そこで同僚の先生が、センター試験では出題されていた、発音・アクセント問題対策のプリントを直前期に配布されていました。
時期は直前です。大学受験は英語だけではありません。さまざまな科目で高得点をバランス良く取らなければなりません。
そんな時に、発音・アクセント対策プリントをもらった生徒さんは、果たして忙しい直前期にそのプリントを全部読み、繰り返し、定着させ、点数に結び付けることができるのか?と思い始めたのです。
発音・アクセントが出るとわかっているのであれば、直前期に配布するのではなく、早め早めに配布して何度も繰り返す時間を提供して、本番だけでなく、模試でもしっかり得点できるように配慮すべきでないのか。
直前期にあれもこれもと渡されて、本当に全て吸収できるのか?とも思いました。
また、ある合格体験記を読んだことも影響しています。
その方は、確か、九州大学医学部に合格と書いてあったように記憶していますが、「秋から冬にかけて猛烈に勉強し、直前期にはもう勉強する材料がなくなった。何を勉強すべきか迷うほど、全てやり切ったので、全く関係のない別の難関大学の入試問題で力試しをしていた。」と書かれてありました。
志望校や対策すべきテストがわかっているのであれば、何をどれだけやるべきかをしっかり明確化して、それを早め早めにしっかり学習し、直前期に「何もすることがない」という状態と、直前期にあれもこれもと渡されて、緊張や焦りでどれもしっかりモノにできない状態と、受験で合格を勝ち取るのはどちらだろうか…と考えた時、大学受験英語besの方針は決定しました。
それ以来、直前期に慌てなくても大丈夫な受験指導を心がけてきました。
今年も、本格的な対策は昨年内に終了して、年明けは最終確認をしただけです。
また、弊社は共通テスト会場近くで、生徒さんを応援に行く、ということもしておりません。
理由は簡単で、「普段通り受験するため」です。
普段の模試と同様に受験してもらうため、過度に刺激したり、盛り上げたりしたくはありません。
坦々と受験して、坦々と目の前の問題に集中して、2日間を終えて欲しいと思っています。
もちろん、問題傾向が激変した場合や、難易度が高くなった場合の心の持ち方などについても何度かお話はしています。
その上で、生徒さん達から結果をお聞きして、反省すべきところがあれば反省し改善する、という姿勢は守っております。
高校受験であれば、また違った対策もあるとは思います。
しかし、大学受験は範囲が非常に広いですから、直前に何かを詰め込むというよりは、広い範囲をしっかり時間や年数をかけて理解・定着させておいた方が好結果につながると思います。