大学入試の二次試験は、配点の多くが記述式の問題に割り振られています。
そのため、国公立大学入試では、記述式の問題でいかに高得点を確保するかも合否の分かれ目になります。
答案作成の解説をする時は、必ず楽な答案ではなく、厳しい基準で考えた場合の答案を明示します。これでも大丈夫だというセカンドベストのような答案は示しません。そういう答案は、採点基準が明確になっていない以上、もしかすると0点の可能性もありますので、お伝えはしません。
考えられる限りベストな答案を明示し、それが書くことができるような解答プロセスを明示します。
また、設問の意味、何が狙いでこの問題が出題されているのかを考えることを促します。
その作業がしっかりできれば、この問題で答案に何を書かなければならないかが明らかになってくると思います。
センター試験は公式に発表された解答がありますし、議論の余地はないのですが、二次試験対策の問題では、大学発表ではない模範解答・参考答案に疑問を感じることもあります。
教える側の人間が疑問を感じながら解説をするわけにはいきませんので、徹底的に調べてから自分の考えや参考答案を伝えます。
その時に、こういう模範解答もあるようだけれども、自分はこう考え、こういう理由でこちらの方がbetterだと思うとできるだけ明確にお伝えしています。
毎年、入試結果が成績開示で受験生のもとに返ってきます。
その結果を検討すれば、答案の作り方、考え方が正しかったかどうかだいたい判断できると考えて、一年間の指導を自己採点しています。
成績開示の結果を見ると、多くの生徒さんがその大学の学部内でトップクラスの英語の成績で合格しています。
こういった結果の検証から、あの答案で良いのだ。あの考え方の方がbetterなのだという答え合わせができています。
実際に疑問を感じることは、数としては非常に少ないですが、その疑問を放置したままでは、生徒さんにどんな影響があるかわかりません。
模範答案、参考答案と書かれてあると、生徒さんは、それが絶対正しい完全解だと思いがちです。信じてしまうと思います。
ですから、大学受験英語besでは、答案一つ一つや、それに至るプロセスを慎重に検討したり作成したりすることがとても重要だと考え、そのように生徒さんにもお伝えしています。
二次試験対策では、極端に言うと、答案がこういう理由で違うと思うと説明できるくらいの英語の力を目指しています。
大学受験英語besは、ギリギリでの合格は目指しておりません。