大学受験英語besは、これまで多くの生徒さんを長年にわたって見守ってきました。
「どのような生徒さんが伸びるのだろう」
「伸びないとしたら、理由は何か」
を追い求めてきました。
「できる理由」も「できない理由」も単純ではなく、いくつもあると思います。
今日は、その中でも特に重要だと思う違いをお伝えします。
大事に育てている観葉植物や野菜、果物に例えるとわかりやすいと思います。
毎日水を与え、日光が当るようにし、肥料をあげ、温度を管理します。
何日経っても、何週間、何か月経ってもちっとも大きくならないとします。
いろいろ原因はあるでしょうが、「根が栄養分や水分を吸収できない」からではないでしょうか。
中高生にとって、「根が栄養分や水分を吸収できない」とはどういう状態でしょうか。
単語は一生懸命覚えている。単語帳1冊覚えてしまった。
それなのに、全く英語ができるようにならない。
英語は単語でできているのは確かですが、単語と単語がどのようなルール、法則で並んでいるのか理解できなければ、
この単語が名詞か動詞か、形容詞なのかもわかりません。そうすると、当然単語だけ覚えても文の意味はわかりません。
文法がさっぱり理解できないのはどうしてでしょうか。
高校内容の文法が理解できない理由のほとんどは、高校内容を説明するのに必要な知識が欠けているからです。
高校内容を説明する言葉、概念、意味が理解できていないのです。
中学校内容をなんとなく、何度も何度も繰り返す中で、「多分これが答えでしょ?」のように理解している、解けてしまうので、
「なぜ?」を追求せずに高校生になってしまうと理解できないのだと思います。
つまり、
「根をしっかり育てて、元気の良い、水分養分をしっかり吸収できる根にする」
必要があると思います。
根は土の下にあって、普通は目に触れません。しかし、ある意味極めて重要な基礎土台です。
英語の勉強にも似たような側面があり、目には見えない基礎土台が極めて重要なのです。
根がしっかりしており、次に幹がしっかりすれば、枝や葉は自然に茂り、やがて実を結びます。
目には直接触れない、基礎土台をまずはしっかりと踏み固めることが、大きな実を結ぶためには非常に大切です。
これができれば、「やればやるほど伸びる人」にかなりの確率でなります。
ところが、目に見えない部分であるために、その基礎土台を重要だと認識して、しっかりやり直すことができる人は、少数派だと思います。
実は、学力の差は、思ってもみない小さな差の積み重ねで、どんどん大きくなっているように感じます。