中高生を中心とするみなさんと勉強をしていると、時々、『ケアレスミス』という言葉を耳にすることがあります。
私の『ケアレスミス』に対する認識と、世間一般の『ケアレスミス』に若干違いがあるように感じています。
世間一般での『ケアレスミス』は、不注意から出たもの。注意不足で出たもの。惜しいミス・・・といったところでしょうか。
私の『ケアレスミス』は、注意すれば防げたのに、防げなかったミス、防がなかったミス。わかってたはずなのに正解が取れなかったミス・・・です。
わかっていたはずの問題で点数を取れなかったら、いったいどこで点数を取るのでしょうか。
全くわからない問題、手が出ない問題もあります。こういった問題は仕方がない。反省して次回に活かすしかない。
しかし、わかっていた問題、解けたはずの問題を落としていては、取るところがなくなってしまいます。
『あぁ!そうだった!』という言葉の裏には、『わかった、わかった、もう大丈夫』という言葉が聞こえてきそうです。
大丈夫なはずがありません。そんな基本的なことが頭に浮かばなかったという事実は非常に大きな問題です。
ヒントをもらえれば誰だって思い出せるし解けます。
そのヒントが自分で思い浮かばなかったことが一番の問題なのです。
このように、『ケアレスミス』という言葉で、自分を庇うようなことはするべきではありません。
向かい合って改善しないといつまでもそのクセは抜けません。
いつまで経っても、ポロポロ点数を落とし続けます。
『ケアレスミス』は、大学受験英語では、しっかり頭を使っておけば、正解できた問題を不注意が原因で落としてしまったミス。反省するべき大きなミス。と認識してもらえるように話をしています。
ケアレスミスなんかで、大事な正解を失うなんて・・・。そんな状態では、難関大学合格なんて夢のまた夢です。