数年前の春でした。
保護者様からのお問合せをいただき、当時高校3年生の生徒さんと面談にご来校いただきました。
詳しくお話をお伺いしまして、英語が克服できれば、目標とする関西の薬科大学への合格はかなり可能性が高いことがわかりました。
しかし、英語はどちらかというと、手つかずのままになっており、何をどうしたら良いのかよくわからない状態ではないかとお見受けしました。
高校3年生のご入会で、時間がありませんので、軽々に合格できますなどとは申し上げられませんでした。
もちろん、さまざまお話は伺いましたので自信はありました。
問題は、秋の推薦入試を受験したいというご希望でした。
テストを受けて合否の判定をする推薦入試で、少し早い一般入試のような制度だと思います。
春にご入会いただいて、秋に推薦入試で合格はかなりハードルが高いというお話はしました。
そこで、秋の推薦入試と、冬の一般入試の二本立てでのご提案になりました。
実際に授業が始まると、生徒さんは、やはり合格したいという思うが強かったからか、非常に熱心に勉強に取り組んでくれました。
毎週課題もあるのですが、それらも、嫌な顔一つせず、毎回必ず仕上げて来てくれました。期待と同時に責任も感じましたが、この頑張りがあれば、必ず上昇するという確信がありました。
モノには順序があるように、成長には時間が必要です。
今日勉強して、明日すぐにできる というのは英語という科目ではなかなか難しいことです。
冬の一般入試は大丈夫という感覚がありましたが、秋の推薦入試はなかなか厳しい状況でした。
ここで、問題は、生徒さん本人が推薦入試に目が行き過ぎて、推薦入試後、勉強が手に付かなかったり、結果が良くない場合に落ち込んで勉強が停滞してしまうのではないか、ということでした。
このことについては、しっかりお話をしましたし、この生徒さんも非常によく耳を傾けて下さりました。
頭が良い生徒さんだなと思いました。
推薦入試は残念ながら結果が出ませんでしたが、冬の一般入試に向けた勉強は、停滞もなく、大きな問題もなく順調に進みました。
関西には、有名な薬科大が3つありました。3つの大学に対するそれぞれの対策を冬の一般入試まで一緒に頑張りました。
非常に熱心な生徒さんで、いつも熱心に耳を傾け、受け入れ、実行してくれていましたので、大きな成長が可能になりました。
一般入試では、3つの中でランキングで上から2番目の大学に合格できました。
また、その他の大学薬学部などにも多数合格されました。
非常に嬉しそうな笑顔が印象的です。
一年弱の勉強で、一気に英語を得意科目にして、志望校合格を実現したこの生徒さん、今でもよく覚えています。