特に高校生のみなさんにお伝えしておきたいことがあります。
ご家庭で、『勉強しなさい!』と言われる生徒さんは、言われたことに腹を立てますが、
本当に腹を立てなければいけないのは、言われた自分の情けなさです。
『自分は、家の人から、勉強しなさい!なんて言われてしまった。よほど勉強していないように見えるようだ。勉強するのが仕事なのに情けない。もっと猛烈に勉強しなければ、何も成し遂げられない。』
と腹を立てなければなりません。
高校生は、勉強以外にも学ぶことがいろいろあるとは思いますが、一番大切なのは、勉強です。
問題と答えがきちんと用意されている今のうちに、しっかり勉強して答えの出し方を学び、将来答えのない問題に立ち向かう時に役立てるためです。
高校生は勉強が仕事なのです。
大人は、仕事が仕事です。
『仕事をしなさい!』なんて怒られている大人はいますか。
いないと思います。もしいたら、すごいことだと思いますが、まず、まともな大人にはいません。
それと同じです。
高校は義務教育ではありません。大学進学ももちろん義務ではありません。大学に行きたいと思う人が目指すところです。
自分の意志で決めたはずなのに、保護者様に『勉強しなさい』と言われるなんて、これほど恥ずかしいことはないと思わないといけません。
また、保護者様の中には、見るに見かねて、つい、『勉強しなさい』という内容の言葉を発することもあるかと思います。
たとえ、その場では、勉強に向かうように見えても、自室に帰って別のことをやっているに違いありません。
問題は、『なぜ勉強しないのか』ではなく、『なぜ勉強したくないか』ではないでしょうか。
勉強をすればするほど成績が上がって、志望校合格がどんどん近付けば、止めろと言っても勉強するのが高校生です。
楽しくて仕方ありませんし、これほど達成感を感じられることも、そうはないからです。
学習習慣が身に付いていなければ、そのことを伝えて、学習習慣が身に付くまで繰り返し身に付けることをサポートする。
何もかもさっぱりわからず、何をやっていいのかわからない、何をやっても理解できない、そういう状態なら学校の先生などに相談する。
とにかく、『なぜ勉強したくないか』を解決しないとダメなのではないでしょうか。
『勉強しなさい!』と言って勉強したと仮定して、その生徒さんは、本来持つ能力を発揮して大きく輝くようになるでしょうか。
強制された勉強では、そんなところにたどり着くことはまず不可能だろうと思います。
本気で勉強したくないと思っている生徒さんは、どんなに強制されても逃げる術を生み出します。
ですから、むりやり勉強させても、勉強の大切さを一方的に説いてもダメだと思います。
大学受験英語besでも、あまりにも根本的なやる気に欠けている生徒さんを救うことはなかなかできません。
大事なのは、『勉強しなさい』という言葉ではなく、生徒さんが勉強しない理由を知ること、勉強できる環境を整えることだと思います。
繰り返します。
いくら言っても、やる気のない生徒さんは、勉強しません。
やる気を出せ!と言ってやる気が出るのであれば苦労しません。
じっくり話を聞いたり、解決策をアドバイスしたり、時には、将来設計に変更を提案してあげることも大切ではないでしょうか。
英語が読める、英語が聞こえる、英語で書ける。
そして、将来的には留学もできるかもしれない。まだまだ英語ができるようになるかもしれない。
そう思ったら、生徒さんは真剣に頑張るのではないでしょうか。
これは、大学受験英語besが完璧な塾だと申し上げているのではありません。
besでも、なかなかうまくいかないこともありますし、完璧ではありません。
しかし、大声で『勉強しなさい!』と言っても、全く意味がないということだけは、理解していますし、
そう言われた生徒さんは、言われた自分に腹を立てなければ未来がないことも理解しています。
そんなことを言われているレベルの高校生は、根本的なモチベーションが大きく欠落していると考えます。
当然、大学受験英語besでは、お迎えすることはできません。
自分の人生を一番真剣に考えなければいけないのは、自分自身です。
自分自身の人生を真剣に考えたら、必死に勉強するはずです。
まとめますと、保護者様は、いくら心配されてガミガミ言っても効果はありません。高校生にもなって言われるような状態自体が問題です。
もし、何とかしてあげたいのであれば、耳を傾けて根本的原因を解決する方法を一緒に考えることではないでしょうか。
高校生のみなさんは、そんな保護者様に甘えてはいけません。もっと自分の人生を真剣に考えないとダメです。
大学に行かなくても素晴らしい人生を送ることは可能だと思います。しかし、大学に行きたいと言っていながら勉強から逃げている人は、何をやってもダメだと思います。
自分の人生を真剣に考えたら、勉強を猛烈な勢いで頑張るはずです。
もしどうしても全く理解できない状態になっているのであれば、勇気を振り絞ってそのことを保護者様に伝えるしかありません。
『勉強しなさい』なんて言葉、言われること自体が恥ずかしいことだと思わなければ、お先真っ暗です。
『勉強しなさい』という言葉は、言っても、言われても、おしまいなのです。
その時点で話にならないくらい、非常にまずい状態なのです。
早く気が付かないと取り返しがつきません。
ぜひ、真剣に考えてみて下さい。